こんにちは!ショーヘーです。
先日、タイで一緒に事業をやっているマナブさん(@manabubannai )のフォロワー数が1万人を越えました!
ワー!パチパチパチ・:*+.\(( °ω° ))/.:+!!
2014年の初めごろフィリピン繋がりで知り合ったとき、マナブさんのフォロワー数はまだ1000人台でした。
そこから数回連絡をとりつつ、2017年の7月にバンコクで再会したときにも、フォロワー数はまだ3000人ほどでした。
そこから1年足らずで3倍以上もフォロワー数を伸ばし、今では完全にマイクロインフルエンサー化しています。(※2019年8月現在、フォロワー数は12万人を突破し、完全にインフルエンサーと化しましたw )
そこで、このフォロワー爆増期間中に近くでマナブさんを見てきた者として、第三者視点でマナブさんの『発信における戦略と変化』を分析したいと思います。
それでは行ってみましょう!
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時系列で追うマナブさんの『発信内容の変化』
それではまず、マナブさんの発信が時期によってどう変化していったかを見てみましょう。
『manablog』に最高のログが残っているので、これを見ていきたいと思います。
これを読んでくださってる方もぜひ、マナブログのアーカイブを開きつつ読みすすめてみてください。
2017年7月〜9月期
【発信内容】
- Web制作についての技術的なノウハウ
- 旅先の魅力発信とお役立ち情報
この2点が多くを占めてます。
技術的なノウハウの内容としては「WordPress」「SEOとマーケティング」「制作外注者の視点」についての発信が多いです。
またこの頃バンコクに来たこともあって、「バンコク」「海外生活」に関する発信も多いですね。
それ以外では、「フリーランスの働き方」「仕事哲学」についての発信もちょこちょこあるなといった印象です。
2017年10月〜12月期
【発信内容】
- 『対個人』に向けた『稼ぎ方』のノウハウ
- 旅先の魅力発信とお役立ち情報
この時期には、1つの大きな変化が見られます。
一見それまでと同じように、『SEO』や『Web制作』についての発信も多くされてるのでわかりづらいですが…。
それが何かというと、実体験に基づいた情報を、ターゲットを『対個人』に絞って発信され始めたことです。
それまでのマナブさんの記事は、例えばスキルシェア系なら「Web制作者」全般に向けられていました。
それが、この時期から『自分の力で稼げるようになりたいと思っている個人』にターゲットを絞った発信へと変わっているので、タイトルや記事導入の書き方が違ってきています。
あと、10月は苦しそうですねw 記事を見てても旅行記事が多かったりするので、「ネタ探してたんだなー」と感じますw
「10月の更新が一番苦しかった」と本人も言ってましたが、この原因も『全般』に向けた記事を書くことに限界を感じたからじゃないかと思ってます。
このあとは「稼げるようになったマナブさん個人の体験」を、「稼ぎたいと思ってる個人に向けて発信」するようになったので、書くのが楽になったんじゃないでしょうか。
「個人で稼ぐ」にフォーカスしたので、しばらく見なかったアフィリエイト系の記事や、トレンドに乗った仮想通貨記事も出てきてますね。
スキル的な話をすると、『ノマドプログラミング講座iSara』の1期が始まった時期にはちゃんとプログラミング系の記事が集中しているので、その辺のメディアミックス力も高いなーと感じました。
2018年1月〜3月期
【発信内容】
- 『対個人』に向けた『稼ぎ方』のノウハウ
- 転職も含めた『キャリアの選択肢』の提示
- 他者の経験と影響力を自分の発信にも組み込む
さて、1月終わりの時点で、マナブさんのフォロワー数はだいたい4700人だったようです。(ソースは以下の記事)
ここからわずか4ヶ月足らずでフォロワー数が1万人を突破するわけですが、ここからの『発信の変化』が、その人気爆発の引き金であることは間違いないです。
引き続き『個人に向けた稼ぎ方のノウハウ』を発信してる点では12月までと同じなんですが、ここから『キャリアの選択肢』を提示するような記事が増えていきます。
今まで「いくら稼ぐためには、こういうスキルを身につけた方がいいですよ」で止まっていた発信を、「そのためにこういう会社やスクールに行くといいですよ」というところまで深めたのがポイントです。
実際、これをやったことにより、マナブさんのアフィリエイト収益は大きく飛躍しています。
ついに、アフィリエイト7桁を達成したなう(`・ω・´)ゞ
2017年5月から毎日ブログを書いてきたけど、頑張って良かった。とりあえずの中間地点なので、継続的にブログを頑張りつつ、楽しいと思える事業も色々作りたい😌
— マナブ@バンコク (@manabubannai) 2018年1月29日
『アフィリエイト収益が伸びた = 閲覧者が増えた、記事の内容に共感してアクションを起こす人が増えた」ということです。
その理由が、キャリアの選択肢にまで踏み込んだ情報発信をするようになったからだと思っています。
転職などのキャリア系アフィリエイトは単価も高いですしね。
収益アップと、より大きな価値提供を見事に両立させたわけです。
これができたのも、それまでマナブさんが自身のブログで『プログラミングの学習過程』や『マーケターとしてのスキル』を発信し続けてきたからこそでしょう。
ちゃんと軌跡が残っているから言葉に信頼が宿ります。
本人は「昔の記事がひどくて消したい(恥ずかしいから)」と言ってましたが、そこも含めて信頼に繋がってるので絶対に消さないで欲しいと思いますw
また、この時期のもう一つの大きな変化は、それまで『マナブさん自身の実体験』が主流だった発信が、『他人も巻き込むような発信』に変わってきてることです。
例えばこの記事。
自身が発信している『フリーランスの働き方』の裏付けとして、別のフリーランスへのインタビューを掲載しています。
これにより、『自分の実体験』のみだったものが『複数人の実体験』に変わるので、説得力が増します。
また副次的な効果ではありますが、『紹介者の影響力を自身の発信に取り込む』効果もあります。
僕も過去に何度かマナブログで紹介されたことがありますが、掲載前には必ず「今度しょーへーさんをこんな風に紹介しようと思ってるんですけどいいですか?○月○日に公開予定です!」と連絡をくださるんですよ。
これって本人への掲載許可の意味合いもありますけど、こんなふうに言われたら、その日はその記事見てみようって思いませんか?
そしてきっと、掲載された人は「マナブさんに紹介してもらいました」と記事をシェアしますよね。
これが『紹介者の影響力を自身の発信に取り込む』です。
これをいやらしくなく自然にやるって意外と難しいですよ。
マナブさんは営業苦手とか言ってましたが、この連絡のタイミングや聞き方も普通にうまいですw
2018年4月〜6月
【発信内容】
- 『対個人』に向けた『稼ぎ方』のノウハウ
- 転職も含めた『キャリアの選択肢』の提示
- 他者の経験と影響力を自分の発信にも組み込む
- 一方的な発信ではなく、受け手の反応を見ながら次の発信内容を決める
この時期には、発信内容に大きな変化はありません。
しかし、『発信の質』が変わってきています。
それが何かというと、よりターゲットを絞った『アンサー記事』が多くなっていることです。
例えば以下の2記事を見てください。
2018年1月〜3月期は、自身の実体験や友人の実体験も含めた『ファーストオピニオン』の発信が主でした。
それらの記事を読んだ人たちがリアクションしてくれるようになり、質問や相談が多くなったのが2018年4月以降です。
また質問箱も積極的に使って、読者ニーズと記事ネタを収集されてました。
https://twitter.com/manabubannai/status/989796856862425088?s=20
そのため上記2記事のように、特定の悩みを抱えた読者に対するアンサー記事が増えたんです。
「フリーターが〜」の記事はきっと
「今フリーターなんですけど、フリーターからプログラマーに転職するにはどうすればいいですか?」
「アフィリエイトで〜」の方はきっと
「アフィリエイトで稼ぎたくて、100記事書きましたが収益化しません。どうしたらいいですか?」
という質問があったのだと推測できます。
『ファーストオピニオン』がよく読まれたことで、質問や相談が増え、より深い『セカンドオピニオン』を発信できるようになった。
この『発信ネタの自給自足サイクル』を作り上げられたことが、マナブさんのフォロワーが急激に増えた一番の要因だと考察してます。
発信における『一貫した戦略』と『変化した戦略』
以上、時系列でマナブさんの発信内容の変化を追ってみました。
次は、この考察から見えてくる『一貫した戦略』と『変化した戦略』です。
上記の考察を見てもらえば分かる方も多いと思いますが、まず一貫した戦略は以下の4点です。
【一貫した戦略】
- 自身の『実体験』に基づく発信を行なっていること
- 『発信するためのジャンル』には、一切こだわりがないこと
- ただし発信する内容は『自分が好きで、語れる内容』に限定されていること
- 『堅苦しい理念』より『身近な欲望』を刺激する発信を行うこと
マナブログでは、ずっと前からマナブさん自身の実体験に基づいた発信をされてます。
まぁそうじゃないと実名ブログの意味ありませんしねw
ブログだけじゃなく、Twitterでもそうです。
また、この1年の間に「Web制作→転職→アフィリエイト」と発信するメインジャンルが変化しているように、発信するジャンルにこだわりがないのも特徴です。
「自分が書きたい記事」よりも「読者にニーズがある記事」を書くという固い決意を感じますねー。
そんなマナブさんですが、1つだけルールがあるようです。
それが何かというと、発信する内容はマナブさん自身が好きで語れる内容であることです。
一時期、仮想通貨系の記事が多くありましたが、5月現在のマナブログを見てみると、仮想通貨に関する記事はゼロです。
これは「ブームが過ぎたから」というのも理由の一つでしょうが、マナブさん自身の興味が「ゲーム」や「ブログ運用」へと移ったから。
そして、仮想通貨よりもゲームの方が、より深く語れると判断されたからだと思います。
まぁ仮想通貨ブームが再燃したらまた勉強して発信されるんでしょうけどねw
そのキャッチアップ力の高さもマナブさんの強みです。
ただ仮想通貨ならあり得ますが、例えどんなに収益になるからといって、マナブさんが女性向け美容記事をブログに書くことはない気がします。
ブランディングの問題もあるでしょうが、一番の理由は「好きで語れることじゃない」から。
アフィサイトとして切り離してやる可能性はありますけどねw
最後に、ここまでの例からもわかるように、マナブさんの発信には「堅苦しい理念」がありません。
こだわりを捨てて、読者にニーズがあるジャンルで『身近な欲望』を刺激する発信に徹するスタイルです。
これに関してはメリット・デメリットがあるので、次のパートでもう少し掘り下げて考察しますね。
ひとまず『一貫した戦略』の考察は以上です。
そして、『変化した戦略』は以下の4点。
【変化した戦略】
- 遊びやプライベートに関する発信は極力せず、『有益な情報』に絞って発信すること
- 『対個人』にターゲットを絞りきった発信を行うこと
- 他者の実体験や影響力を、自身の発信に取り込むこと
- 一方的な発信ではなく、受け手の反応を見ながら次の発信内容を決めること
変化した戦略のうち、下の3つは【発信内容の変化】で書いた通りなので省略します。
「遊びやプライベートに関する〜」は、最近のマナブさんのツイッターを追ってもらうと分かりやすいです。
マナブさんがどこかに遊びに行ってる写真とか、美味しい料理を食べたみたいな写真をあげてるの、見たことありますか?
そういう『見る人にとって有益じゃない情報』は、発信の中から極力排除されるようになりました。
これも2017年11月ごろまではちょこちょこあった気がしますが、最近は全くなくなりました。
さらに、2018年以降は友達のRTも厳選されてます。
マナブさん自身がどう思うかに関わらず、自分のフォロワーにとって有益じゃないと判断すれば、RTしてないです。
今もたまーにある飲み会参加の報告や友達のRTは、発信に『余白』を作るなど、明確に意図があります。
ここまで読んで「いやいや!マナブさんバリバリゲームして遊んでる様子を発信してるじゃないか!」って思った方は、本質が捉えきれていません。(※2018年4月~5月ごろは毎日PUBGに関する発信してました)
あれ、マナブさんにとっては本気の『ビジネス』ですからね。
ああした発信を続けることで、『eSports業界で新たな収益の柱を作ろう』という考えあってのものです。
だからあそこまでできるんです。
僕もかなりのゲーム好きだと自負してますけど、いくら好きでも『好き』だけであそこまではできませんw
嘘だと思う方は、試しに毎日6時間以上、大好きなゲームをやり続けてみるといいです。
絶対に1ヶ月も保たずにそのゲーム嫌いになりますから(笑)
あれは完全な『ビジネス』であり、あの経験を積むこと+発信を続けることに意味を見出してるからやれるんです。
ゲームを趣味として楽しみ続けたい方は、絶対に真似しちゃダメですよ!w
趣味の草野球チームでレギュラーを目指すことと、プロ野球の世界でレギュラーを目指すこととは違いますからね!w
それではちょっと脱線しましたが、【変化した戦略】の考察は以上です。
『身近な欲望』を刺激する発信のメリットとデメリット
さて、【変化した戦略】のパートで、『堅苦しい理念』より『身近な欲望』を刺激する発信を行うことについては、思うことがあると書きました。
その僕の考えを、メリット・デメリットという形式にして、これからご紹介したいと思います。
特に今の『インフルエンサーブーム』の中では、このデメリットについて考えてるみるべきインフルエンサーの方が多くいるんじゃないかと思ってます。
長くなってきたのでシンプルに纏めますね。メリットは突き詰めると、以下の1点に集約されると思います。
【『身近な欲望』を刺激する発信のメリット】
- 共感してくれるファンを作りやすい
コレです。
ここでちょっと、自分がフォローしている人たちのリストを見返してみてください。
自由な働き方をされてるフリーランスや、個人としての稼ぎ方を発信されている方が多くないですか?
やっぱり崇高な理念を掲げた発信よりも、身近な「お金」や「自由な働き方」についての発信の方が、情報の受け手には刺さりやすいです。
ただ、ここにはデメリットもあります。それが以下です。
【『身近な欲望』を刺激する発信のデメリット】
- スケール感が小さくなる
一番のデメリットはコレですかね。
マナブさん本人も言ってました。「アフィリエイトでの稼ぎ方を発信しだしてから、企業からの制作依頼が少なくなった」と。
マナブさんの場合はそうなることも分かってて、メリット・デメリットを比較した上で実行されてるので問題ないんですが、よく考えずに「身近な欲望を刺激したほうが人が集まるならそうしよ」と思ってしまうと後が大変かもしれません。
マナブさんの例だと、個人をターゲットにしたアフィリエイトの発信が増えたので、ジャンル違いのWeb制作依頼が減るのは当然です。
ただ、それだけじゃなく、そもそも企業や経営者の方から見て、『個人で稼ぐ方法』等を発信してる人ってどう映るでしょう?
きっと
『スケール小さいな』
って思う層が、一定数いるはずなんですよ。
本人の中では大きなビジョンや目標があって、そのための発信だったとしても、です。
見える情報はそこだけですからね。
自分より大きな力を持った企業や経営者の方からすれば、対個人に向けた欲望を刺激するような発信ばかりが目立つと「小さいやつだ」と映る 可 能 性 があります。(あくまで 可 能 性 の話ですよ!)
つまり、自分より2ランクも3ランクも上の方たちと繋がる機会を損失している可能性があるということです。
僕も最近これを意識し始めて、少しだけ発信の方向性を変えてます。
一例をあげると、「1作業者」として見られないよう、Twitterのプロフィールから「Webエンジニア」という言葉を消しました。
この『スケール感』って意外と大事で、それでいて見落としがちなポイントじゃないかと思います。
思ったより長くなりましたが、以上で「身近な欲望を刺激する発信のメリットとデメリット」の考察を終わります。
終わりに
長々と僕の考察にお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
また、考察させていただく対象として協力してくださったマナブさん、本当にありがとうございました。
書き始める前は、自分の中でだいたい筋道はできているつもりでしたが、書いてみて新たに気づいたこともたくさんありました。
やっぱり考察するのは楽しいけど難しいですね〜w
それでは、最後まで読んでくださりありがとうございました!!